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  紫麓窯の紹介  
 


 
 
 紫麓窯は都城の隣町の三股町そのまた奥の永田という処にある、窯元です
 今回はこの紫麓窯陶芸家山下盛親さんを紹介します

 「焼き物の材料は全部自然のもの。だから自然に感謝しながら作っています」と語る
 山下さんは、山の中に窯を構え、自ら地元の土を掘り集めて器(うつわ)つくりをします。
 朝鮮割竹式登り窯を使用する「紫麓窯」には、宮崎の明るい色彩を取り入れた美しい
 色の作品が並びます。モダンさと伝統美を兼ね備えた器は、個性豊かで深い味わい
 があります

 
  とりわけ私が気に入っているのはメダカが泳ぐ器(うつわ)です、ほとんど顔料を加えていない器に清流に泳ぐめだかが一匹二匹と見えます、このさりげない模様が好きなのです、あくまでも器は脇役なのです、(これって調味料と一緒なんですよね)

ご飯茶わんに小鉢、平皿、小皿、大皿、角鉢お料理に必要な器は大体揃います、気分を変えて食事したいとき、大切な人のお持成しのときなどに最適です
 
  これが朝鮮式割竹登り窯です、この窯に火を入れるときは、流石に山下さんの表情が真剣になります、いつもにこやかな顔が厳しい芸術家の顔になるのです。

この割り竹式登り窯の他にガス窯もあります。


全く一人で製作していますから、大量生産できないところが悩みというか、魅力ですネ
 
   
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 紫麓窯の近くにある永田峡です、都城市の関之尾の滝同様、甌穴郡がすばらしい
 流石に山手にあるために水は冷たく清らかです、そして水量は豊富です、この川では
ヤマメ、ウグイが泳ぎます
 先日は絶滅していると言われていた
カワネズミが生け捕りされました
 自然が一杯の環境です。

 永田峡は澄んだ水がしぶきをあげて流れる峡谷が全長10Kmにおよびます、
鰐塚県立自然公園に指定されて
 います。 渓谷周辺はカシ、モミジ、サクラなどが自生し、又周辺にはアメリカハナミズキが植林されています。
 
春は山桜・つつじ・新緑、夏は清涼感あふれ避暑として、秋は紅葉が楽しめます。
 遊歩道も整備され森林浴が体験できます。沖水川には鰐塚山系に発するいく筋もの清流が流れ込んでいます。
 その清流をさらにさかのぼった源流点近くでは、年間を通じて
13〜15度という水温を利用して、大正時代中ごろ
 からわさびの栽培が行われてきました。
三股産わさびは姿、辛みともに最上級。ツーンとした刺激のあとで
 甘みがほのかに感じられ、粉わさびやチューブ入りわさびとは一線を画す味です


 山下さんからのメッセージ

 『 昭和63年に、三股町永田の沖水川のほとりに窯を開く。
  緑濃い霧島山麓をのぞみ 川をながめ、土に向かう
  自然に生かされていると 実感する
  作品の中に空や川や山を映し出し、その中をメダカが泳ぐ
  そんな 紫麓窯です 』


 ・昭和28年都城市生まれ 宮崎県陶芸協会副会長
  都城市美術展工芸部門運営委員長



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